Quantum Break (クォンタム・ブレイク) Windows ストア版を買いました。

ちょっとまえにやってたストアのセールで買いましたが、そのすぐ後にSteam版のが安かったという...。僕の人生だいたいこんなんですからね(死)。

▲そうです、X-MENです。


 ストア版のみAPIがDirectX 12対応というか必須になっていて、当初は対応GPUであればパフォーマンアップが見込めるのではといわれていました。実際のところDirectX 11と変わらないばかりか、環境によってはDirectX 11の方が高フレームレートをたたき出す場合もあるようです。グラフィックス的な差異も皆無らしい。
/(^o^)\ナンテコッタイ。

 ストーリーや世界観はいろんなところで書かれているので、端折ります。


ゲームシステム

 マックスペイン3やアランウェイクのようなサード・パーソン・シューティングです。作っているのがRemedyなので、操作性もよく似ています。ただ、エイミングをしないと銃を撃てない仕様なので、最初は「RT引いてるのになんで撃たないんだ!?」と焦りましたが慣れました。
 周りの時間を止めたり、瞬間移動(加速装置?)をしたり、敵の間を高速に駆け抜けて混乱させたり(フラッシュゴードン的なw)、トリッキーかつかなり攻めな特殊能力を使って敵を倒していくゲームです。これらの能力はストーリーが進むにい連れてアンロックされていき、ゲーム内で入手できるアイテムを消費してアップグレードしていきます。が、実は特殊能力を使わなければ倒せない敵などはいないので、銃だけのゴリ押しでやっつけてしまうこともできます。この辺りは、評価が分かれるところだと思います。世界観や実際の有名な俳優を起用しているあたり、普段それほどゲームをしないライトユーザーをターゲットにしたかったのではないかとも取れます。個人的には、戦闘のみを純粋に楽しめるモードがあればよかったなと思いました。

グラフィックス

 2016年でハードウェアがXbox Oneで動作することを前提に作られているだけあって、かなりリッチな映像表現が多いです。ただ、うちのように低性能のPCだと、テクスチャの読み込みに遅延が発生します。PS2もびっくりな画面になってしまうことが多々ありました。そろそろあたらしいグラボが欲しい(涙)。

 余談ですが、エレベーターの金属のプレートや反射した床などに映り込むリフレクションは、ぱっと見は真面目にローカルリフレクションをやっているのかと、思いきや、実はプレーヤー視点ですでにレンダリングしたフレームを変形させてマッピングして、なんともそれらしくしてあります。床の映り込みはそのまま鏡像反射なのでいいんですが、エレベーターの映り込みは本来ならば、キャラクターの反対側が反射しなければいけないところを、手前の顔が映り込んでいたりします。とあるカットシーンで、車のミラーへ映り込み方を見てもわかりますね。ぶっちゃけ、ゲームグラフィックスはそれらしく見えることが正義なのです。

▲顔のモデリングが凄い。

 キャラクターの顔のモデリングとそのフェイシャルアニメーションが素晴らしく、個人的にはL.A. Noireを凌ぐレベルではないかと思います。例えば、ポール・セリーン役のエイダン・ギレンの左頬をヒクつかせる表情や、主人公のジャック・ジョイス役のショーン・アシュモアの下あごの歯並び(笑)まで、そして役者の話すときの癖まで表現できるようになったのだなぁと思いました。すごい時代だねぇ。

 全体の絵作りもアランウェイクの時も思いましたが、写実的というよりも、アメリカのドラマ的な(暗く青に寄った)カラーグレーディングをかなり意識しているのではと個人的に感じました。

サウンド

 音楽はアランウェイクでおなじみのペトリ・アレンコさんがオリジナルスコアを書いており、ゲームの戦闘シーンでは状況に応じてリアルタイムにアレンジされた音楽で聴くことができます。音関係の処理も結構重いみたいで、これはうちのPCの性能の問題かもしれませんが、カットシーンも含めて一部の音が途切れたり、鳴らなかったりすることがありました。

▲シーンと音楽がシンクロしてます。

感想

分岐するストーリーについては何を書いてもネタバレになるので控えますが、選択することで様々な物語に展開するタイプではないので、最終的にたどり着くところは決まっています。周回プレイすることでジャックとポールのそれぞれの立場で、なにを知っていて何を変えたくて何を変えたくないのか、などがわかってくるととても深みがあって面白いです。
 キャスティングに関しても、FRINGEのランス・レディックやGOTのエイダン・ギレン、主人公はX-MENのショーン・アシュモアなど、海外ドラマでも有名な俳優を起用したのは、「物語を見せる映像」という観点からの説得力として、これは正解だと思いました。
 という感じなので、僕はカットシーンを観ているだけで幸せになれました。

 とはいえ、不満がないわけでもないので、書いておきます。まず、発売から1年以上たった現時点でも、このゲームはかなり重い部類に入るので、必須スペックをギリギリ満たしている程度のPCでははっきり言って快適に遊べません。特にメモリが少ないと頻繁にロード画面が入ります。しかもこのロードが非常に長い...。しかも、そのままクラッシュしてしまうこともあります。更に、実写ドラマパートはインターネットのストリーミングビデオなのですが、どうやらGPUでのハードウェアデコードに対応していないらしく(なんで?)、全てCPUでデコードしているので、引っ掛かりやカクつきが多発します。そして極めつけはその字幕ですが、日本語ローカライズスタッフは何を思ったのか、聴覚障害者用のCC(クローズドキャプション)を翻訳してしまったようです。CCを翻訳するのは問題ではないのですが、通常の字幕の表示方法も選択できるようにしてほしかったです。パッチで修正されるといいなぁw。

 実はこのブログを書いている途中で、ビデオカードをRadeon R7 360EからRX 560に買い替えたのですが、VRAMが4GBあってもこのクラスのGPUではキツいですね。そのあたりはまた後日ブログで書くかもしれません。

おしまい。

 
▲おまけ。ニックが自撮りしてるw。

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