BenQのGC2870って言うディスプレイを買ったよ。

 前使っていたIO-DATAのディスプレイを10年ほど使っていて、壊れたわけでは無いのですが、OSDメニューの反応がおかしかったり、結構な頻度の画面が砂嵐(?)になったりで、そろそろ寿命かなぁと。というわけで、ネットで18,000円切っていたので、ほぼ衝動買いでした。

 製品の仕様に関してはこちらのオフィシャルサイトで見てくださいね。

 とにかく次買う時はでかい画面が欲しかったので、22インチから28インチになって大満足です。やはり今しがたディスプレイはでかいのが正義ですよ!1080pなのでドットピッチはかなり大きめです。さらっとレビューしたいと思います。


サイズと設置

28インチとかのクラスになると、スタンドも内側に金属板の補強の入ったしっかりしたものが付属しています。ドライバーレスですがネジでしっかりと締めて固定できるのは安心です。
 重さはスタンド含めても前使っていたものよりも気持ち重い程度で、逆に軽く感じました。

OSDメニュー

画面右下に5つのボタンがあり、電源が入って映像が正しく入力されている状態では、そのどれかを押すことでOSDメニューが表示されて、対応したボタンで設定画面に入れます。設定以外の項目は任意に変更できるので、僕の場合には左から「画質」「入力切替」「輝度」に設定しています。画質の設定はユーザー以外も保存されるのですが、プリセットによってはグレーアウトして変更できなかったりするので、自分なりの画質を追求するのであればユーザーで作りこむのがいいと思います。OSDメニューの文字も大きいし、言語もきちんと最初から日本語で特に目立って変な翻訳もないのです。

画質

ネットで騒がれている色が白い問題の原因の殆どが、多分工場出荷時に設定されているHDMI RGB PC 範囲って言う項目、これが16~235に設定されているためです。GPUの設定と合わせて正しく合わせないと、黒浮き白飛びのハチャメチャな色になります。うちの場合はRadeon Softwareから以下のスクショのように設定し、ディスプレイ側も0~255に設定することで正しい色の範囲になります。



重要:

 本来であれば上記のRGB 4:4:4 Pixel Format PC Standard (Full RGB)が正しいはずなんですが、うちの場合これに設定すると幾つかの画像や動画でカラーバンディング(マッハバンド)が出てしまう。ディスプレイ側かGPU側のどちらかでYCbCrの変換に問題があるみたいです。つまり、ゲームなどのRGBで描画しているものは問題がないけれど、動画系のYUVでフォーマットの動画を再生する際に何かしら変換で不具合が発生しているっぽい。

訂正:
 モニターINFとICCカラープロファイルをインストール、設定することでカラーバンディングは消えました。で、中間色の表現に差が出てくるのですが、このあたりは多分、正しさよりも好みかもしれない(違うかw)。RGB(GPUで変換)のほうが、暗部の階調表現が豊かになる(YCbCrだと黒く潰れてしまう部分が明るい方に持ち上げられる)気がします。

 それを差し引いても画面の輝度がとても高いです。VAパネルなので黒がしっかりと黒いためにそのコントラスト比の影響もありますが、輝度を最小に下げてもまだ十分明るいです。昔ながらのPCのディスプレイというよりは、ゲームやエンターテイメント映像などの視聴を意識した、テレビの発色に近いです。とは言うもののユーザー設定で好みの画質にできます。

 グラデーションチェックなどをしてもマッハバンドや、変な疑似色などは出てないので、階調表現は悪くないと思います。視野角は上下はともかく左右は厳し目に見ると色の変化があります。上下の場合は色よりも輝度やコントラストが変化しますが、まぁ個人的には許容範囲内です(笑)。

 ただし、このディスプレイの難点は動画再生時の液晶の応答速度の性能です。もともとVAなのでTNと比べると応答速度はあまり良くないのはある程度は覚悟していました。20msでGtoGは5msと仕様にはありますが、Netflixなどの24fpsの動画を観ていても、赤系の暗部の応答速度が異様に遅いために、アメリカのドラマなどで女性の口紅や黒人の肌の色で、モーションブラーがかかったように糸を引くような残像が出ます。ただ応答速度の問題は、実は稼働している環境の部屋の温度が影響しているようなので、暖かい部屋で使う分にはもしかすると問題がないのかもしれません。僕の部屋は冬場は10℃を切ることが頻繁にあるので(笑)その影響かもしれません。

まとめ

2ヶ月弱ほど使用してみて、操作性や画面の発色に関しては文句なし。問題は、上述した応答速度の問題。これは、気にならない人は気にならないみたいw。ただ、TNタイプの液晶から乗り換えるつもりの方は覚悟が必要です。そして、同じ理由からゲームや動画鑑賞に趣を置く人にはあまりおすすめしません。BenQだと、そういったゲーマー向けの製品があるのでお金に余裕のある方はそちらへw。とにかく安くて大きなディスプレイを探しているかたにおすすめです。



駄文


 ここからは、駄文ですので、レビューとか関係ないんで。
 高輝度、高コントラスト、高色域なのは流行りもありますが、PCのディスプレイのように近くで画面を見る時間が多い用途の場合、控えめの明るさと色合いできちんと表示ができるか、ということが重要です(たぶんw)。しかも、僕のようなアラフォーおじさん世代からすると、近頃の派手な映像にとても疲れやすくなっております(爆)。なので目に対する刺激を抑えるブルーライトカットがとてもありがたい(医学的な根拠云々よりも精神的にねw)。

 とはいえ、今まで見ていたコンテンツ(主にゲーム)で、メリハリのある派手な画質設定にすると、本来表示されていたであろう美しさに気付かされます。反面、圧縮された動画などのコンテンツはビットレート不足によるバンディングやブロックノイズの目立つこと...。ストリーミングビデオのなかでも高ビットレートで配信しているNetflixでも然りです。というか、最近のNetflixオリジナルタイトルってビットレート低くない?4Kとかに帯域割いているからかしらね。

 という感じで。おしまい。

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