PCを組みましたよ、という話。

 おそらくは、というかほぼ間違いなく、とても長文かつギークなお話になりますので、興味ある方のみ、先にお進みくださいw。

 

 これまで使用していたパソコンは2015年の暮にドスパラで買ったミニタワーのPCでした。AMDのA-10 7700Kという、かなり低スペックなものだったんですが、お値段は5万円以下だったと思います。メモリを16GBまで増設したり、3.9GHzまでオーバークロックしたりしながらなんとか動かしていたんですが、ゲームはともかくDAW利用時に新し目の重めのプラグインの動作が厳しくなってきておりました。

 というわけで、新しくPCを買い換えようと思っていたのですが、このご時世、様々な理由により、PC関連のお値段がぶっ飛んでおります。あれやこれやを考えあぐねた結果、

自分でPC組んじゃえ!

 となりました。と言っても私、出来上がったPCのパーツ交換などはそれなりの回数をこなしてきましたが、PC組み立て経験は人生で1,2度ほどしか無く、しかも遡ること20年以上も前ときています。もうアラフォー男子、ドッキドキです(謎)。

 さて、パソコンをイチから組むと言いましても、前のPCからSSDだけは流用するつもりだったので、必要なのは、ケース電源メモリCPUです。ぶっちゃけ、経済的な理由もあり、バリバリのゲーミングPCを組むわけではないので、少なくとも数年後にWindows11を動かすことができ、DAWが快適に動かせる程度の性能を、できる限りコスパの良いパーツで組むということで選びました。

 まず、ケースは今後の拡張性を考えこれまでと同じミニタワー、電源は余裕を持って500Wクラス、CPUは当然迷うこともない漢のAMD Ryzen、メモリは16GBもあれば十分です。それらを予算5万以内で…(汗)。


 

 ケースと電源は当初から購入を予定していた製品(後述します)で決定でしたが、問題はCPUとマザーボードでした。そもそもRyzenと言っても様々です。世代によってかなり性能差があるので、価格が安くてもあまり古いものを選ぶのは避けました。なので、一世代古くはなるものの、2万円代若しくはそれ以下の価格が魅力的なRyzen 5 3500あたりを考えていました。そうなると、マザーボードはB450という、こちらも一世代古いもの限定されてしまいます。さらに、現在、GPUはAMD Radeon RX 560を利用していますが、実はこのグラフィックスボードもかなり古いので、いつ壊れてもおかしくない状態です。更に万が一、組み立ての際に壊れてしまうと、現在、価格が破壊的なまでに値上がりしているGPUを新たに買い直す必要があるのです。

 というような理由から、GPU破損時の保険の意味も込めて、やはり今回もAPUタイプ(グラフィックス内臓のCPU)を選ぼうと思い直しました。さらに、最低でも5年以上は持ってほしいので、Ryzenの世代も最新のものとなると、Ryzen 5 5600Gとなるわけですね。というかこれしか選択肢がない(笑)。


 

 となると、今度はマザーボードです。B450でも最新のBIOSならばRyzen 5 5600Gも動作するようですが、こちらも先を考えA520という、最新世代ではあるもののPCI 3.0までというやや古めの縛りがあるローエンドなマザーボードです。お財布に優しいASRockのA520M Pro4という製品にしました。


 CPUがRyzenの場合、メモリコントローラがCPUに内蔵されているという理由により、実はメモリ選びも少し慎重になる必要があります。と言っても、以前ほど相性問題などは減ってきているらしいのですが、低価格の低クロックな製品の場合、若干性能が下がってしまう可能性があるからです。なので、こちらも今後を見据えてDDR4 3600(オーバークロック仕様)クラスのG.Skill F4-3600C19D-16GSXWBにしました。



 

いざ、組み立て開始!

 ケースに電源を取り付けマザーボードを取り付け、CPUとメモリ、忘れずにHDMIをディスプレイに、有線のUSBキーボードもさして、電源オーン!


…起動しない

 なにやらマザーボードに搭載されているポストステータスチェッカーという小さなLEDが2つほど点灯しており、 CPUとDRAM(メモリ)に不具合があると示しています。マジかよ~!!何度も指し直しても起動せず。起動せず!起動せず!!

原因の特定

 ネットで調べると、このポストステータスチェッカーはかなりアバウトなチェックらしく、そもそもCPUとDRAMが2つともに点灯していても、どちらも不具合がある可能性もあるが、どちらか一方のみのが不具合の可能性もあるとか。ぬぬぬ。

 互換性のある別のパーツが手元にあれば、どのパーツが不具合を起こしているか当たりをつけられるのですが、 それも不可能なので、仕方なくお近くの某PCショップでワンコインの動作確認をしてもらうことにしました。お店で原因が特定でき不具合が解消された場合はワンコインでは済まない価格になるらしいのです。恐るべし(謎)。お店の動作チェック用のCPUは非対応だったので、その他のパーツをお店のマザーボードでチェックしてもらったところ、問題なく起動することがわかりました。つまりはマザーボードの初期不良の可能性が高いということでした。お店側で不具合が解消しなかったので、幸い(?)ワンコインで済みました。

返品と買い直し

 初期不良で修理もしくは交換という流れかと思ったのですが、対象の商品の共有が不安定ということで返品と返金ということになりました。買い直さないといけなくなったわけですが、この際、B550のチップセットを搭載したものに変えようと思い、最終的にはASRock B550M Phantom Gaming 4を購入。 


 

再び組み立て開始!

 今回は動作確認時に対応してくれた某PCショップの店員さんのアドバイスに従って、先にマザーボードにCPUとメモリのみを取り付けた状態で電源に接続して、BIOSが起動するかをチェックします。それでは電源をそっとオン…。画面は真っ黒。マジかよ~(2回目)。何度か、メモリを差し替えたところ、画面になんか出てる!!fTPMをリセットしますか?的な。Yボタンでしばらく待つとUEFI起動!動きました!おめでとうございます。はい、ありがとうございます。

Windows10はあっさり起動

 マザーボードをケースに取り付けSSDもGPUも取り付けて、もう一度電源をオン。一応最初なのでUEFI画面を確認し、再起動。パーツがかなり変わっているので、ドライバを読み込むために通常よりも少し時間はかかったものの、Windows10が起動。一応、Radeon Softwareだけは入れ直しました。ここ1週間以上、なんの問題もなく動作しています。


 

 ただ、私のミスでiLokライセンスの移行を前のPCで行わなかったので、プラグインのアクティベート上限いっぱいになってしまいましたが、とりあえずDAW (Cakewalk by BandLab)は快適動作

 ゲームもCPUが足を引っ張っていたタイトルはかなり快適になりました。例えば、アサシンクリードオデッセイなどは、前のPCだと設定を下げても30fps以下だったのが、現在平均40fpsでヌルヌル動いております。HALO: TMCCもHALO2 Anniversaryでのカクつきが減り快適です。最新のFF14ベンチも、1080p最高設定で前のPCよりも1000近くスコアが上がりました。まぁ、2コア4スレッドだったのが、6コア12スレッドになったので、快適になって当然ですな、グハハハ。


 

購入物詳細

PCケース: Thermaltake Versa H17 (3,000円くらい)

電源: 玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 500W ATX電源 KRPW-L5-500W/80+ (4,800円くらい)

マザーボード: ASRock B550M Phantom Gaming 4 (9,800円くらい)

CPU: AMD Ryzen 5 5600G BOX (30,000円くらい)

メモリ: G.Skill F4-3600C19D-16GSXWB (8,800円くらい)

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合計: 56,400円くらい


…予算オーバーしてる!!!がびーん。

 まあでも、新調することを思えば安く仕上がったので満足です。あと、前のパソコンがとてもやかましかったのですが、今回とても静かです。ケースファンが一つ少ないからかも。夏場あまり熱がこもるようなら、もう一つケースファンを取り付けないといけないかもしれません。

 

 というわけで、しばらく何をするにもサクサク動いて快適であります。この勢いで、音楽も進捗すればいいのですが。。。

 

 それでは、ごきげんよう。

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